2026年発見誌9月号
<巻頭言>森田療法で学んだ感情の法則―台風銀座沖縄からー
台風襲来に慣れているとはいえ、病院の当直は、たいへんですね。安全対策をして「過ぎ去るのを待つ」しかありませんね。感情も台風と同じで「どうにかしようとしない。過ぎ去るのを待つ」しかないですね。嫌な感情をなんとかしようとする時、福治先生の台風の話を思い出したいと思います。
<名文発掘>再教育としての森田療法(上)
・「神経症状を持った人達を病人として扱ったら治らない。健康人として扱って健康人として生活すれば治る」という森田正馬の言葉が森田療法の基本なのですね。神経症に悩んでいる時は、症状に囚われて自分は病人であるから、早く症状を治して快適な生活を送りたいと思う気持ちが全面的に出てしまうのですね。これは「人間性に対する無知」から発生しているので「人間性に対する再教育」が必要となるのですね。
・「不安なときは不安でいるしかない」「不安の裏には生の欲望(両面観)」「誤った努力がとらわれを強める」などたいへん参考になる内容で、森田療法の基本を再び知ることができました。良かったです。
いつも悩むところは、初回者に以上の話をしても、なかなか理解が得られないかも?といつも思っている自分がいます。森田理論をある程度、理解した人には、受け入れてもらえるのですが。自分自身は両面観など、すごく気に入り、納得しています。他の療法と全く違うところをどう症状真っ只中の初回参加者に理解してもらうか、が自分自身の課題です。
<わたしの森田人間学>「森田理論を深める」(3)
「正信」という言葉の意味について、いまいち理解できなかったです。ただ「知識と感情の調和が正信」という言葉が印象に残りました。理屈(論理的)としても、感情としても物事を理解できた時は、感動が起こるのかもしれません。それは腑に落ちるとか、お腹の中にストンと落ちるとかの表現ができる状態のことなのかな?と思いました。
(自分の勝手な理解です)
ただその状態がなぜ「正信」という言葉なのかは、理解できませんでした。
<体験記>今日を、死なせないー全般性不安障害
頭の中でいろんな事を考え、不安の中で集談会に出会えてよかったですね。変えられない事実、自分だけが知らなかった事実を知った時の苦しみは、たいへんだったことと思います。継母との葛藤から、すべてに不安を抱えて生活されていたのだということがよくわかる文章でした。「明日の不安のために今日を死なせていた」という言葉がすべてを表しているのですね。
・「理想の未来のために明日を予測し、不安に対処してこそ人はより良く先に進める」
・「不安は対処すべきではない。人生は常に可能性に満ちている。そこには命の醍醐味があります。恐怖は不快ではない。安全は愉快ではない。不安とは君自身が君を試すときの感情だ」の2つの言葉が心に残りました。どちらも不安に対する対処の方法で人それぞれ、不安に対する対処の仕方があってよいと思いました。そして
・「不安を抱えたまま、その一歩一歩を一日一日丁寧につないでいく」という筆者の言葉が今を表していると理解しました。いろいろな言葉をいただきありがとうございます。
森田の「利他的貢献」という言葉は、知らなかったので勉強になりました。
<聞いてHakken>酒井新理事長に聞く
「メンタルヘルスの自助団体」という原点を大切にすることに共感です。「共に学ぶ」ことが自助グループの原点ですね。そこにはまず信頼関係の構築が必要ですね。
<パニックなわたしの森田な日々>
集談会活動の中でハンディキャップを持ちながら、挑戦した姿に感銘しました。失敗を恐れずに行動することで成長ができることを教えてもらいました。
<フロムメンバーズ>オーストラリア・ブリスベンからこんにちは
日本とオーストラリアの国民性の違いが書かれていて、オーストラリアのことを少し理解することができました。狭い土地の中で大勢が暮らす日本では、協調性やルールがより大切になり、周囲に気を遣うあまり神経症の人が多いのかもしれませんね。ただ自己肯定感を育てる教育が、日本ではあまり重要視されていなかったのかもしれませんね。これからますます情報網が広がり、グローバル化が進む中で日本人の特性(真面目さや勤勉性)を生かしていけるとよいですね。そして「I am the best」と言える日本人が増えると良いと思いました。
<学習会シリーズ> 4.欲望と不安
養育環境や社会人としての経験、そして現在の生活状況などを語れる中で「欲望と不安」について具体的な説明されていて、たいへんわかり易い内容でした。
その中で「症状に苦しんでいる時には、生の欲望を自覚するのは難しいと思います。そのような時には、いま自分が出来る身近な小さなことから始めてみることをお勧めします」
という文章が心に残りました。なんでもよいから身近な小さなことから行動を起こすが大事と思いました、それができるようになれば外に目が向き、森田理論がわかってくるように思いました。私も最初は、不安は欲望の裏返しかな?(不安と欲望は表裏一体)ぐらいしか理解できませんでした。そして森田先生の不安に対して「それは我々の発展とともに、ますます増すものである」という言葉は良かったです。不安があるから成長するのですね。まさに「不安常住」ですね。
<わたしの体験談>森田療法で社会不安と引きこもりを克服
発見誌表紙でお馴染みのタナカさんの森田との関わりを知ることができました。その中で森田療法に対して、漢字が多くて難しくよくわからないことや、集談会で同じ症状の人を知るなど、自分とおなじような体験をされているんだなと身近に感じることが出来ました。
そして「日常の生活をちゃんとやること。つらい時にはつらい、悲しい時は悲しいし、でも楽しい時はその楽しさをちゃんと見つめましょう」との言葉にタナカさんなりの森田が心の中に流れている事を感じました。私も落ち込むと自己肯定感が低くなる自分がいます。その時は、少しでも出来ていることを認めて、明日に繋げることですね。
実現したいと思うことがあるなら紙に書いたり、絵に描いたりして可視化することが大事との提案は、確かにそうですね。大谷選手のことを思い出しました。
ただ夢を大きく持つとそれに落ちつぶれされてします自分がいます。小さな夢でもいいですね。それをできるだけ可視化することが実現につながることを教えていただきました。
<森田理論用語のマメ知識> <言葉の花束>
ちょっとした知識やためになる言葉が毎月、得られて楽しみに見ています。
<中高年のひろば> 自分流の想像力かも
直観力は大事ですね。心が自然で柔順である時には、直観力が働くのかもしれませんね。
うまくいかなかった時は、何か原因があるのかもと思い、誤想、錯覚としているのかもしれませんね。「緊張感の二面性」という言葉は、心に響きました。日常生活の中で常に緊張感を持っていては身も心も持ちませんが、ポジティブに緊張感を生かすことは大切であると感じました。ありがとうございます。