発見誌7月号より

2026年発見誌7月号
<巻頭言>性格を変えようとせず、むしろ生かそう
症状を治した、治したい、性格を変えたい、変えたいと思っている時は、今の性格を生かそうという逆想の転換になることは、なかなか難しいですね。なにかのキッカケが必要ですね。「人生を生き抜くため」「人生を全うするため」と自覚できれば、可能になるのかもしれませんね。自覚するために森田理論を生涯、学ぶことが必要かもしれませんね。
以下の言葉が心に残りました。
・「症状を治すこと」よりも「今ある現実の中で人生をいかに充実したものにするか」
限りある人生の中で、今をいかに生きるかを考えた場合、自分の得意なこと、好きなことに専念すれば、症状に囚われることが少なくなると思いました。

<名文発掘>心を強くする生活法―暮らしの中の精神衛生十か条(上)
40年前のお話ですが、現在はIT革新などで、ますますストレスフル社会になっています。その中で人の心や感情の動きは、あまり変わっていないことがわかりますね。サラリーマンのAさんの心の葛藤を例に「心の健康のための十か条」は、たいへんわかり易いと思いました。
①心を変えるより行動を変える ②人の役に立とうと心掛ける
不安、緊張、恐怖の感情は自然現象である、「自己中心性」「人間の幼弱性」「くれない族」など森田理論に沿った説明がよかったです。
森田理論の言葉を何回も何回も、頭に叩き込んでいくうちに、何かをきっかけに能動的に、少しずつ行動に移していけるようになるのかもしれないと思いました。

<わたしの森田人間学>「森田理論を深める」(2)
森田療法の原点がわかる記述がたいへん、参考になります。
・「とらわれるときには、どこまでも自由に遠慮なく、とらわれていきなさい。そうすれば周囲に適応する心がうまれてきます」
・「自己改造の努力をすっかり捨ててしまったとき、はじめて自己改造が実現した」
などの言葉は、5月に山口に来場されたM先生のお話にもありましたが、逆転的な発想で森田の真髄を表しているのかなと思います。但し社会においては、異端な考え方ですね。
自分の不安や恐怖を「なくそう・減らそう」とするのではなく、受け入れるという方向は森田特有かもしれませんね。そして症状に囚われているだけなので、病気ではないから治ることもないという意味かな?と自己理解しました。異端な療法は世の中になかなか普及が難しいと思いますが、森田の良さがもう少し世の中に理解されても?と思いました。

体験記<人生は山あり谷あり “うん、それでいい”> パニック症
若い頃に突然、訪れた恐怖感、不安感に怯えながら、何十年も頑張って生きてきたことに敬意を表します。根は明るい性格のようで、その裏に恐怖感、不安感が隠されていたのかもしれませんね。昨年やっと発見会との出会いがあり、仲間と苦しみを分かち合うことができて良かったですね。山中先生の「そのままのあなたですべてよし」に出会えたことも良かったですね。この題名は、恐怖感、不安感を持ちながらも頑張ってきた自分を認めてあげなさいという先生からのメッセージと、私は理解しています。これからも森田を携えて一緒に頑張って生きていきましょう!

<私が初めて集談会に参加した日>
集談会に初めて参加しようと思った時の気持ち「不調な人の話を聞くことで症状が悪化しないか、あやしい会だったらどうしよう」などは私も同じでした。治すだけではなく、森田を学んで、自分が何者かを前向き、肯定的に捉えられるようになると良いですね。

<集談会ヒント集>鎌倉集談会
「初めて参加する人に対して、明るく丁寧に声掛けをし、座る場所も感じ幹事・世話人の隣に座ってもらい、様子を見ながら心掛けています」は、いつも初回参加者への対応の仕方が良かったか、どうかに悩んでいるので大変参考になりました。

<パニックなわたしの森田な日々> 「吃音症」「対人恐怖症」
「新聞奨学生」として、自立して学生生活を送った「はるさめさん」の行動力はすごいなと思いました。しかし吃音軸に囚われると行動力が低下していくんですね。

<自己治療は必要だったのか 三つの防波堤を振り返って>
「自己治療」、「三つの防波堤」や「神経質のセンサー」など作者特有の言葉があり、作者フクさんの心の動きを興味深く読みました。
「神経質の人は依存症にはならない」という言葉にショックを受けながら、45年間、発見会に在籍されて、自分なりの考え方が出来て今回の寄稿となったのだなあと思いました。
「依存にふけっていた理由は、快楽を求めていたというより、強い苦痛や落ち込みから逃れるために、自分なりに気分を立て直そうとした結果だったのではないか」の文章に依存症に陥る人の気持ちの一面を理解できました。そして以下の言葉が印象に残りました。
「恐怖も迷いは、排除しようとするのではなく、生きる力の一部として抱えながら、その日の一歩を選んでいきたい」という気持ちは自分も一緒だなと思いました。

<わたしの体験談> 不安神経症を森田療法と日記で克服
日記指導と電話相談が役立ってよかったですね。集談会での話し合いも大事ですが、指導がなくても、日記をつけて自分の頭を整理することも大切ですね。自分の思っていることを書き出すことで、こころが整えられるのかもしれませんね。「不安はそのままで行動できればいい」「気分本位でなく、目的本位の生活」など言葉は、悩んでいる時は、呪文のように唱えるといいかもしれませんね。そして以下の言葉が心に残りました。
・限りのある命だから、生きている今がとても“輝く”までは、いかないけれども“生きていいる”ということが大事なんだ
・「まあいっか」と思って一日一日を大切に生きていこうかな!

<再録 学習会シリーズ>神経質の性格特徴
神経質のプラス面とマイナス面の理解の中で、実体験に基づいてプラス面も詳しく書かれていて良かったです。自己否定の傾向がある自分にとって気づきにくかったプラス面を教えてもらいました。
初回参加者は症状を無くなることを求めてきますが、「症状を完全に無くすことができなくても、あまり気にならないで今やりたいことや、今必要なことができるようになる。それでいいのではないでしょうか」を理解してもらえることがたいへんだと思っています。
・心配することは仕方ないですが、心配することがあってもやるべきことはやる必要
・私達には完全欲があり、完全を目指してできるだけ努力をします。目的が達成できれば、うれしいですが、十分に達成できなくても、努力したことは事実ですから、それはそれで評価できる。
・生活特徴のプラス面とマイナス面をそのまま受け入れればいいだけのこと。
・神経質者は、真面目で誠実ですが、厳しい価値観で自分や他人を判断してしまう傾向
・他人は自分より幸福に生きていると考えてしまう傾向。差別感を平等観へ変える。
・精神的に健康か不健康かは「人生に対して、状況や環境にうまく合うように、行動や考え方を変えることができるかどうか」である
などの言葉が印象に残りました。また森田理論用語のマメ知識「繋驢桔」の解説もよかったです。

<中高年のひろば>人生が二度あれば
「みんな、生まれ変わったらああしたい、こうしたいというけれど、今がその二度目の人生を生きているのかもしれない、気づいていないだけかもしれないよ」
そうですね!その都度リセットされているのであれば気づかないだけですね。だからこそ「今、ここで」「今を生きる」を大切にしなければいけませんね。そして傘寿を健康で迎えられると良いですね。お祝い申し上げます。

参考資料です

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