<特別対談>森田で老後を楽にいきるために(前編)
興味深く読みました。森田療法が世間になかなか広まらないことに
・森田療法は「いわれてみたら確かににそうだよね」という自然な考え方
・難しい言葉「思想の矛盾」など
・日本人の同調性(皆がそれが正しいと言っているから正しい)
などが話題にありました。日本人が持っている東洋思想に基づくため、森田理論は、真新しさを感じにくいのかもと思ったりしました。
和田先生が「患者さんが楽になることが大事なのであって、理論に縛られない。患者さんは、お客さんだから自分の理論を押し付けない、これがアメリカとの大きな違い」が印象に残りました。集談会でも、どうしたら参加者が楽になり、気持ちよい話し合いができたらと思いました。
<名文発掘>いかに実践をすすめるか(2)
なぜ逃げないで「日常生活を堅持すること」の大切さが書いてありました。「日常生活を逃げないでやっていれば、随所に恐怖突入せざるを得ない機会がころがっている。そういう経験を反復しながら、だんだん自信がついてくる。そういう体験をふまえないと自信は養われない。」恐怖突入を意識して行おうとすると、そこに感情が集中して、恐怖突入などできませんね。日常生活を確実に行うことで、小さなことで恐怖突入に会い、失敗もあるが成功もあり、自分自身へ自信が持てるようになることを教えています。
<わたしの森田人間学>
「とらわれるときには、どこまでも自由に遠慮なくどしどし、とらわれていきなさい。そうすれば周囲に適応する自然の心が育ちます」の言葉が印象的でした。とらわれの中で何かに気づきが生まれ自己成長が図られるのではと思いました。そして「自分のなかに備わったほんらいの自然な「いのちの働き」が少しずつ導き出されるのではないか」いう文章につながるのかなと思いました。
「自己改造の努力をすっかりやめたときに、自己改造が実現した」も印象に残り、素の自分を認めることの大切さを教えてもらいました。
<体験記>強迫性障害の人生にて
体験記へのコメントにもありましたが、なにかのキッカケで何回も、色々な強迫観念にとらわれながらも、一人で一生懸命生きてこられたのだなと強く感じました。
「不安は生の欲望、よりよく生きたいからこそ、それが損なわれるのではないか、という不安が生じる」正に私は、不幸になることを恐れ、そのために強迫行為をして自分の身を守っていました。そして苦しみをひきずりながら進んでいくこと(あるがまま)を理解したーーーと書かれており森田に出会い、良かったのでと思いました。
<お悩み相談>
今のうつ状態について、森田理論を用いて説明され、患者ができる「養生」について言及されていてわかり易かったです。そして寝たきりにならないように、五感を大切にし、注意を外へ向ける、自然に目を向ける大切さを教えてもらいました。
<パニックな私の森田な日々>
毎月、楽しく読んでいますが今月は人生の危機を迎えた場面のため、たいへんだったんだなと思いました。この危機をどう乗り越えたのか、来月号を楽しみにしています。
<私と森田と発見会>私の進む道
同じ九州支部のお仲間のIさんの手記でした。山口集談会にも時々、講師で来場されたので懐かしく読みました。視線恐怖で苦しみ、感情をなんとかコントロールしようとしたことで苦しみが強くなったこと、そして森田療法との出会いにより、自分の考えの間違いに気づき。森田を取り入れることで、今の自分があることがわかりました。また所々で森田理論の解説もあり、また発見会のエピソード(立ち直るキッカケ)など興味深く読みました。次の言葉が印象に残りました。
・森田療法は簡単に言えば「感じることは感じ、思うことは思う」そのままの状態。すなわち「あるがまま」の状態に導こうというもの。
<モリジイと学ぶ学習会シリーズ> 治るとはどういうことか
山中先生がよく言われる「自我」という言葉が出てきて、なかなか難解でした。
「自我」とは「自覚」に近いものかなと理解しました。
「「治る」とは、「治らんこと」、つまり不安感、恐怖感、強迫感があるのが自然で健康な状態だと理解すること」なので、不安、恐怖、強迫の「とらわれ」から解放されることなのです。このとらわれから解放するためにどうするかが問題ですね。それは、今こそ事実であり(事実唯真))今を大切にし、日常生活を淡々と送ることで、気づきが生まれて解放されていくのかもしれませんね。
「「より良く生きる本能」は現状を否定する」という言葉は、どう意味があるのか、少し理解が及びませんでした。より生きたい気持ちはだれでも持っているもので、現実を注視し(事実唯真)、現実の中で、その気持ちを活かしていくことが森田の神髄と思います。
また治るとは、現実にいかに対応するかで、人それぞれ違いがあるのかもと思いました。
(まだ森田理論が勉強不足かもしれませんがーー)
<私らしく生きる>
白内障の話で違和感が酷くなり、まだ大丈夫な左目まで手術した話は、神経質性格の我々にはなんとなく理解できる話ですね。また次の言葉が印象に残りました・
・神経症って「このままの自分でやっていけるのかな」という不安ですよね。それを「ドキドキしながらでもいいんだよ」って受け入れていく
<遊YOU>
・「非日常を楽しむ」」
九州支部の知っている人の投稿でした。自分も山登りが好きで三俣山には行ったことがありますが、法華院温泉は泊まったことがありませんでした。また行ってみたい気持ちになりました。
・「知れば知るほど(バラ栽培)
同じ集談会のお仲間の投稿で、いつもHPに写真を送ってもらい感謝です。
「バラを眺めているときは、悩みを忘れて心癒されるひとときです。バラを綺麗に咲かせて、見てくれる人の心も癒せたらいいな、と思っています」に筆者のやさしい気持ちを感じました。
<中高年のひろば>日野原重明先生のことば
久しぶりに日野原先生のことを思い出すことができ、感謝します。日野原先生は、山口県萩市生まれの方で親しみを勝手に感じていました。
「受けた恩は別の人に」「病気は贈り物」「若さの秘訣は「創める」」、皆な心に残る言葉ですね。自分も年老いてきたので「若さの秘訣は「創める」」が心に残りました。今年は、何か新しいことを創めるかな?とも思いました。